旧事本紀研究会
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今日のふるごと -70-

白して言す、善の元を原(たずぬ)るとは云何。
仁は百善の總なり。常に存して心に在り。智は善悪の紛れを別つものにして仁に副うて常に在り。義は善を立てヽ悪を制え、仁に對して常に在り。礼は悪を節して悪を廃し、善を説して善を興す。仁に因て常に有す。之を原るは心に由り、理に因る爾(のみ)。實に這の元に止まらば何ぞ善を修むるの難きこと有らむ乎。

「御語本紀」より

学哿は太子に申し上げた。善の元とはどうしたら得られるのでしょうか、と。
仁はすべての善に根ざし心のうちにあるものだ。智は善悪の区別をし、仁とともにはたらく。義は悪を抑えふせぎ、常に仁とともに在る。礼は悪を弁え除き、善をさとし勧める。善は仁によって常にあり心から求め理に沿ってあるものだ。学哿の筆記のため儒教的な解説になっているが、本来、仁とはあわれむ、したしむ、いつくしむ、いとおしむ、さね、み、など訓し、これは善の本の字義である。智の是非、義の克己、礼の節譲のすべてが仁の心によって支配される。すなわちこれら皇天の心、皇天の光に生命は浴して存在しているという原点の仁に思いを致せば善を修めるのは難しくはないということだ、と太子は答えられた。

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