旧事本紀研究会
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今日のふるごと -76-

先皇は天下を泰(たいら)げ兆黎を楽にし、先公は朝廷に位し万庶を正し、其の難きを以て然も之を安らぐ。是、異事を無くし、維(これ)孝を宗(たっとん)で仁に止まらむ而巳。孝は仁の端(はじめ)、仁は之孝に全(そなわる)なり。一善立て万善、従いて一事が万事を截つ。御(しろしめす)に何ぞ善と成らざらむ。何ぞ國の治まらざる。

「御語本紀」より

 先皇は天下泰平を第一に朝廷において諸々の民を正しく導き、困難とせずに皇政に心を注ぐ。これ以外に道はなく、これは孝を尊ぶことである。孝は仁の入口でありが、仁は孝に含まれている。一善から万善へ、一事が万事と為す。このように政を為し善とならぬことがあろうか、国が治まらないということがあろうか、否。

孝経に「夫れ孝経は天の経(おしえぶみ)なり。地の義(ただしさ)なり」とある。また義(つつしみ)ならざれば孝にあらず。君に仕え不忠は孝にあらず、官にのぞみ不敬なれば孝にあらず、朋友に信ならざれば孝にあらず、戦陣に勇無きは孝にあらず」と曾子は説く。

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