旧事本紀研究会
旧事本紀研究会
旧事本紀研究会
旧事本紀研究会
旧事本紀研究会
旧事本紀研究会
旧事本紀研究会
旧事本紀研究会
今日のふるごと -42-

時に天照太神 幽道敷神(よみちしきのかみ)を召して去來冊尊に告(もうしのたまわ)く。
天尊の本元は罪云不有(もともとわろというものあらざる)に何為(なんずれぞ )久しく黄泉(よ み)の穢悪國(きたなきくに)に留(とどまらせたま )ふや。宜しく速やかに元天(もとつあめ)に復(もどりたま)ふべし。
 熊野の神瀧(かむたき)は元來り、常世の天中の天聖(とこよのあめなかのあまつひじり)、神中の神仙(かんひじり)の所在(いますところ)、 霊妙清浄國(くしぴたへきよみのくに )なり。
須(すべから)く 疾(すみやか)に黄泉を出(いでまし)て此瀧(このたき)に祓除(はらわれまし)て 本位(もとつくらい)に 歸來(もどりたまう)べし。
 時に去來冊尊は此の請勧(みすすめ)に依憑(よられまし)て、即ぐ黄泉を出(い)で、熊野の御瀧に至(まいきたま)へり。
 是れ、母に孝養する其法の元なり。

「神祇本紀」より

 去來冊尊は黄泉路知大神(よみじしるおおかみ)と白し幽道敷神に仕へられていることから、天照太神はこの神を招(め)し、そして母神に告(もう)された。天神は元々罪無きことゆえ穢き黄泉國へいつまでも留まられるべきではありません、元の場所(天上)へ帰られますようにと白された。熊野の神瀧は神仙の居る聖地にて、そこで御祓され元の神位へ復(もど)りたまえと心を配られたのである。
 
 幽道敷神とは、妻神去來冊尊が「吾は当日に萬五千頭を産出べし」との仰せに対して、去來諾尊が「此より汝、過ぎること勿れ」とこたへ三神を生まれたうちの一柱。御杖を投げられ來莫戸神(くなどのかみ)、桃子(もも)を投げたに対し幽道敷神(よみちしきのかみ)、黄泉を塞ぐ石に長道返神(よみちかえしのかみ)の三神である。

熊野はその有馬村に葬られたことによる。

会員ページ

旧事本紀研究会の会報バックナンバーを会員限定で公開しております。

会員ページへアクセス