ここでいう旧事本紀の正式名称は先代旧事本紀大成経(せんだいくじほんきたいせいきょう、やまとことばでは、さきつみよの ふるごとのもとつふみ おおいになりませる おしえぶみ)といいます。この古伝書は、今から遡ること1397年前、飛鳥時代に推古天皇の摂政であった聖徳太子が編纂し、側近の学哿と秦河勝、中臣御食子によって完成されたと伝えられています。推古天皇の勅命により、わが国古来伝承の記録を未来へと継いでいくために作成された国書にあたるものです。推古天皇薨去後の政変の際にこれらは焼失したものとされてきましたが、長い空白の時を経て今に伝わりました。
旧事本紀は史書としてではなく、日本の古道が記され人の生きる道について説かれていることが重要であると考えています。道とは方法、生きかたという意味でもあります。研究会はこの旧事本紀を読み解き、学び、今日に活かし、また次世代へと継承していくことを目的とし、人々の暮らしと社会に寄与する活動を行っていきます。